Francois氏のセミナー


今日、ESRIが主催したJoseph Francois氏のセミナーを聞きに行ってきました。貿易自由化のCGE分析で有名な人です。


内容は、NTB(non-tariff barrier)、NTM(non-tariff measure)も考慮した貿易自由化の分析の話でした。これまでもそういった政策の分析をしたCGE分析は結構ありましたが、そもそもNTBは数値化しにくいため、NTBの大きさをどう推定するかが大きな課題になっていました。Francoisさんは、Gravity modelによる推定とSurveyにより新たにNTBを推定して、分析したとのことでした。詳しい推定方法などはよくわかりませんでしたが、推定結果ではNTBは非常に大きく、そのためNTBの引き下げの利益はtariffの撤廃よりもかなり大きいという分析結果となっていました。

NTBであってもそれがレントをもたらすものであるのなら、関税との同値性が成り立ち、関税と同様の効果となりますが(まあ、誰がレントを得るかによって変わってきますが)、FrancoisさんはNTBをiceberg trade costとしてモデルにいれており(厳密には少し違いますが)、その場合にはNTBは純粋な損失を生み出すので、NTBの引き下げの効果が大きくなるということでした。ちなみに私が前に書いたこの論文でtrade facilitationの分析をしていますが、そこでも同じような手法を使っています。

ただし、NTBにはiceberg costのような純粋な損失の部分だけではなく、レントを生み出す部分もあるので、本当は両方を考慮した方がいいそうです。



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